ポップアップストアの効果は、売上だけでは判断できません。
来店者数、入店率、時間帯、属性、人の動きを確認すると、「なぜその結果になったのか」と「次回どこを改善すべきか」が見えやすくなります。
ポップアップストアは、数日から数週間の限られた期間で商品やブランドを体験してもらえる施策です。一方で、開催後の振り返りが売上や担当者の感想だけになり、店頭の見せ方や商品配置、スタッフ配置の効果まで確認できていないケースも少なくありません。
短期開催でも、確認する指標と計測場所を事前に決めておけば、次回の出店判断や会場選びに活用できるデータを取得できます。
- ポップアップストアで確認したい成果指標
- 来店者数・入店率・時間帯・属性データの見方
- 売上以外のデータから改善点を見つける方法
- 3日間など短期開催でも比較できる項目
- スマートフォンで来店者分析を行う方法
ポップアップストアの成果を売上だけで判断できない理由
売上は重要な成果指標ですが、それだけでは来店から購入までのどこに課題があったのかを判断できません。同じ売上でも、来店者が少ない中で購入率が高かった場合と、来店者は多かったものの購入につながらなかった場合では、次回行うべき改善が異なります。
例えば、店舗前の通行量が少なければ、出店場所や告知方法を見直す必要があります。通行量は多いのに入店者が少なければ、店頭の見せ方や入口の分かりやすさに課題があるかもしれません。
「売れた・売れなかった」という結果だけでなく、「店舗前を何人通ったか」「何人が入店したか」「どこで立ち止まったか」を確認すると、改善すべき場所を切り分けやすくなります。

ポップアップストアで確認したい5つのデータ
すべてを細かく計測する必要はありません。まずは、ポップアップストアの成果を振り返るために重要な5項目を確認しましょう。
店舗前の通行量
店舗やブースの前を通った人数です。出店場所、会場内の導線、看板の見え方を評価する基準になります。
来店者数・入店率
実際に入店した人数と、通行者のうち入店した割合を確認します。入口や店頭訴求の改善に活用できます。
時間帯・日別の推移
混雑した時間と来店が少なかった時間を確認します。営業時間、スタッフ配置、キャンペーン時間の検討に役立ちます。
年代・性別などの属性
実際の来店者層を把握します。想定ターゲットとの差を確認し、商品構成や告知方法を見直す材料になります。
エリアごとの人の動き
入口、商品棚、体験スペース、レジ前など、場所ごとの人数を確認します。どこまで人が進み、どこで立ち止まりやすいかを把握できます。
| 確認するデータ | 分かること | 改善への活用例 |
|---|---|---|
| 店舗前の通行量 | 出店場所や会場内導線の状況 | 看板、告知、出店位置の見直し |
| 来店者数・入店率 | 店頭訴求や入口の効果 | 入口、外観、声掛けの改善 |
| 時間帯・日別 | 混雑・閑散のタイミング | 営業時間やスタッフ配置の調整 |
| 年代・性別 | 実際に訪れた顧客層 | 商品構成や告知媒体の見直し |
| エリア別人数 | 店内導線や滞留場所 | 商品・什器・体験スペースの配置改善 |
来店者データから改善点を見つける方法
データは数字を並べるだけでは改善につながりません。「どの数字を組み合わせると何が分かるか」を決めて確認することが大切です。
1.通行量は多いが入店率が低い場合
店舗前を通る人は多いのに入店者が少ない場合は、入口の分かりやすさ、看板の内容、商品が見える範囲、スタッフの声掛けなどに改善余地があると考えられます。
2.入店者は多いが購入につながらない場合
商品への関心は得られていても、価格や商品の説明、体験方法、レジまでの導線が購入を妨げている可能性があります。来店者数と販売数を組み合わせると、購入率も確認できます。
3.特定のエリアに人が集まる場合
人気商品や体験コンテンツが明確になっている可能性があります。一方で、人が集中して通路が狭くなっている場合は、什器の位置やスタッフ配置を調整する必要があります。
4.想定した来店者層と異なる場合
年代・性別などの傾向が想定ターゲットと異なる場合は、出店場所、告知媒体、クリエイティブ、商品構成のいずれかに要因があるかもしれません。結果を次回の企画条件に反映できます。
SNS投稿、キャンペーン、天候、近隣イベント、スタッフの声掛け変更なども記録しておきましょう。来店者数が増減した時間と照らし合わせると、施策の影響を判断しやすくなります。
3日間のポップアップストアでも分析できる
短期開催では十分なデータが集まらないと思われがちですが、3日間でも時間帯や日別の違いは確認できます。重要なのは、開催前に比較する項目を絞ることです。
基準をつくる
来店者数、入店率、混雑時間、現場の出来事を記録します。
小さく改善する
看板、商品配置、声掛けなど、変更した内容を記録します。
変化を比較する
同じ時間帯の数値を比較し、改善の影響を確認します。
例えば、初日の入店率が低かったため、2日目から看板を通路側へ移動したとします。その後、同じ時間帯の入店率が上がれば、店頭訴求の変更が影響した可能性があります。
日ごとに営業時間や計測場所が異なると比較しにくくなります。カメラの位置や向き、集計時間をできるだけ揃え、変更した施策も記録しましょう。
スマートフォンでポップアップストアの来店者を分析する方法
短期のポップアップストアでは、専用機器の購入や設置工事が負担になることがあります。その場合は、スマートフォンやタブレットをカメラとして設置し、撮影した映像をAIで解析する方法があります。
EMOTICSは、スマートフォンやタブレットで撮影した映像から、来店者数や年代・性別などを可視化できる来場者分析サービスです。会場では動画を撮影し、インターネット環境のある場所から後でアップロードして解析できます。

専用機器・工事が不要
手持ちのスマートフォンやタブレットを使って撮影できます。
短期開催でも利用可能
数日間のポップアップや期間限定イベントにも導入できます。
複数場所を比較できる
入口や商品棚前など、端末を分けて場所ごとの傾向を確認できます。
短期のポップアップストアなら10,000円から利用できます
EMOTICSの従量プランは20GBまで10,000円、超過分は1GBあたり500円です。開催日数、撮影時間、計測場所に合わせて利用できます。
ポップアップイベントで来場者分析を活用した事例
SCENTMATIC株式会社様
9日間の体験イベントで、来場者の年代・性別や表情の傾向を確認。体験コンテンツに対する反応を振り返り、今後の施策を検討するデータとして活用されました。
3日間だけのポップアップストアでも分析できますか?
はい。時間帯別・日別の来店者数、入店率、年代・性別、場所ごとの人数などを確認できます。事前に見る指標と計測条件を決めることが重要です。
ポップアップストアでは何を計測すればよいですか?
まずは店舗前の通行量、来店者数、入店率、時間帯別の推移を確認するのがおすすめです。目的に応じて属性やエリア別人数を追加します。
売上データと来店者データはどのように組み合わせますか?
来店者数と販売数から購入率を確認したり、時間帯別の来店者数と売上を比較したりします。売上だけでは分からない集客や店内導線の課題を把握しやすくなります。
インターネット環境がない会場でも利用できますか?
会場では動画を撮影し、インターネット環境のある場所から後でアップロードできます。通信環境が不安定な会場でも利用可能です。
複数のエリアを計測できますか?
複数の端末を設置すれば、入口、商品棚前、体験スペースなどを場所ごとに計測できます。端末ごとの設置条件を揃えると比較しやすくなります。
ポップアップストアの成果を判断するには、売上だけでなく、店舗前の通行量、来店者数、入店率、時間帯、属性、人の動きも確認することが大切です。
成果に至るまでの過程を分けて見ることで、出店場所、店頭訴求、商品配置、スタッフ配置など、次回改善すべきポイントが具体的になります。短期開催でも、条件を揃えて記録すれば十分に比較できます。